以前もここで努力について書いたことありますが、
今回はまた少し違った視点から考えてみたいと思います。
日本人はとにかく「努力」とか「根性」という言葉がなんだ
かんだいっても好きなのだと思います。
もちろん、いいわるいは別にして。
以前、サッカー解説者の方が「日本人はきれいごとでモノを
考える」とおっしゃっていました。
これは僕自身もそう思います。
人間は、大人になるにつれ良くも悪くも欲が深くなります。
金銭欲にしろ虚栄にしろです。 もちろん、個人差は
ありますが。
なのになんでもキレイごとで考えるのはどうかと常日頃から
考えています。
それで「努力」ですが、この言葉も大変にキレイというか美しい
言葉だと思います。
努力をしない人間に魅力などないし、人間たるもの努力なしに
いい思いもしないでしょう。
努力なしに人の心もつかめないでしょう。
努力なしに人は愛せないでしょう。 思いやりもないで
しょう。
そういった観点からも努力という言葉が日本人うけする理由
ではないかと推測します。
しかし、なんでもかんでも努力は美しいといってしまって
いいのでしょうか。
時には世の中や人生を斜めから見てみるもの勉強のひとつ
ではないかと思うのです。
ひねくれた考えかもしれませんが、そういう考えも少しは持って
いないと汚れた今の世の中を歩いていけないとも思うからです。
そもそも、人は本当に努力しているのでしょうか。
もちろん、してるでしょう。
しかし、積極的に、心の底から純粋に努力しているのでしょうか。
何に対して努力しているのでしょうか。
悪いことに努力する人もいるからです。
人間は、心の奥の方では楽をしていい思いをしようとする悪魔の
ささやきと戦っているのが本当のことではないかと思うのです。
以前、なにかの本で読んだのですが、日本人の中で本当に勤勉
な人は2割か3割くらいしかいないというのを読みました。
自分もそう思います。
その理由は、なぜ宝くじ売り場に行列が出来るのでしょうか。
なぜtotoBIGがこんなに売れるのでしょうか。
理由は簡単。 楽をして大金を得ようとしているからでしょう。
そういう人がたくさんいるからでしょう。
誰にでもわかる理由です。
もちろん、宝くじやtotoが最初から当たるとは思っていない人も
多いですから、そういう潜在的な人達もいることを考えれば
日本人の7割から8割の人が楽をしていい思いをしようと考えて
いるといっても過言ではないと思うのです。
これは何も金銭に限った見方だけではなく、あらゆる欲望にも
当てはまることだと思います。
先日の読売新聞の1面から書いてあった記事で、下水道工事
の仕事をしていた人が載っていました。
最後の方で「仕事は選らばなければある。 仕事を選ぶ人は
甘えてるなぁと思う」という感じのことが書かれていました。
僕に言わせれば、その人は今が上手くいってるからそう言って
いるだけにしか感じませんでした。
なぜなら、その人は、以前勤めていたところでは人間関係に悩んで
大腸炎になって2回も入院したそうじゃないですか。
そしてその仕事を辞めたとのこと。
そういうことからしても、そこで人間関係に悩みながらも努力して
大腸炎になって2回も入院しても、さらに努力しつづけたらどうなる
というのでしょうか。
身体を壊してまで仕事して(もちろん、それでいいという人はそれで
いいのですが)、命にかかわったら何にもならないのではないでしょうか。
それがいやで、その人は仕事を辞めたわけでしょう。
今の仕事は上手くいってる。
だからといって、説教がましく「甘えてるなぁ・・・」って言うものね。
しかも、新聞にはご丁寧に仕事中に亡くなられた方の労災が認められた
件数が最近少なくなっているという表まで掲載されていました。
要するに、新聞社的に言いたいことは、危険できつい仕事でも努力して
やれよ、という上から目線的なことを言いたかったわけでしょう。
これは間違いないと思います。
危険な仕事でもきつい仕事でも、努力しろと言いたい。
マスコミらしい言い方です。
が、努力しても面接で落とされてしまったりする人も多いですし、面接
するのに履歴書は買えてもそれに貼る写真代が払えないという人も
いたりするわけです。
今ならコンビにの中には履歴書用の写真を安く作ってくれるサービスの
あるところもありますが、そうした貧困層な人々の中には、情報難民の
人だって数多くいるわけです。
そういうのを知らない人も多いわけです。
知っていても、写真代にまわすよりもお昼ご飯や夕ご飯代にお金は
使おうと思う人も多いでしょう。
仕事は選ばなければいくらでもあると言っている人は、そこまでの
想像力なのどないに違いない。
努力というキレイな言葉で説教したいだけに違いない。
それに世の中には、努力などしないでいい思いをしている人は
実際にいることも頭に入れておかなければいけないでしょう。
まぁ、これを書くと長くなるのと、以前も書いたので省きますが。
そうそう、某有名プロ野球選手の娘は一度、某テレビ局を退職した
後でまた正社員として入っている。
これを親の七光りと言わすになんという。
某自動車メーカーは、身内を社長にしている。
これをやっちゃおしまいだよ。
今は21世紀なのに。
以前、問題起したガス給湯器などで有名な会社も息子が社長だ。
役員は全員、親戚で固めている。
どんなに努力しても、他人は社長になれない。
努力というキレイな言葉に目を奪われていると、人間にとって大切な
ものを見失ってしまう危険をはらんでいると自分は考えています。
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